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第5回金融ネットワーク研究会 「金融ネットワークのレジリエンスとリスク」

<開催日時>

2015年12月2日(水)~3日(木)

<会場>

京都大学吉田キャンパス 時計台百周年記念館2F会議室II(受付)、会議室III(会場)

<趣旨>

 現代社会は様々なセクターが金融ネットワークを通じて相互に結合するようになっています。その結果、ある産業セクターでのクラッシュや金融セクター自身のクラッシュに伴う、金融セクターの資金不足が様々なセクターに資金供給量の変動という形で強い影響を及ぼすことが認識されるようになってきました。  これまで、金融ネットワーク研究会では、このような金融ネットワークのシステミック・リスクに関する問題に対し、銀行システムやネットワーク構造に着目した研究に焦点をあて研究会を開催してきました。第5回金融ネットワーク研究会は、それに加えて、これまでとは異なる切り口から金融ネットワークとシステミック・リスクをとらえる方法論の発展に取り組みたいと思います。  システミック・リスクとは、多くの産業セクターにまたがって同期して大量の損失が発生する現象と理解されますが、その原因として、大きく内生的要因と外生的要因との2種類が存在していると思われます。  内生的要因とは、金融市場内部の構造に起因して起こり金融システム自身の問題として定式化される一方で、外生的要因とは、大規模な自然災害や複合事故による複数セクターにまたがる大規模な物理的ダメージのシナリオが考えられます。このような外生的要因によるシステミック・リスクシナリオは稀少頻度事象ですが、確かに、しばしば発生することが確認されています。そして、この問題に再保険市場はアプローチしてきた長い歴史を有しています。今回は招待講演者としてGen Re日本代表石島隆氏をお迎えし、自然災害や事故のリスクに再保険という仕組みがどのような規模感で市場を形勢し、損失を相互にカバーする仕組みを構築しているかについてご講演いただきます。更に、英語企画セッションを新しく設定し、海外の研究者と国内の研究者とが金融ネットワーク研究会を通じて相互に情報交流を行い、研究と関係を深めることができる機会づくりに挑戦します。  大学研究者、金融機関、銀行、保険会社、ならびに、金融監督当局のご担当者による、内生的、外生的要因による金融ネットワークのシステミック・リスクに関連する講演を広く募集し、話題提供頂くとともに、情報交換と考え方を共有できる場を形成し、実務に直結したリスク推計ならびにリスク管理方法の発展に寄与することを目指します。どうぞ奮って講演申込ください。

<参加費>

無料

<懇親会費>

12月2日 19:00-20:30 実費(5,000円)、参加のお申込みは以下URLより聴講申込み時に入力ください。

http://financialnetworkcrisis.org/wp/wordpress/activity/5th-workshop

<申込>

一般講演申込を募集いたします。講演を希望する場合は以下リンクより発表投稿をクリックしてお申込みください。

http://financialnetworkcrisis.org/wp/wordpress/activity/5th-workshop

発表投稿のためにはユーザー登録が必要です。

ご不明の点は、京都大学 佐藤彰洋(aki@i.kyoto-u.ac.jp)まで電子メールにてお問い合わせください。

<招待講演者>

石井隆氏 (General Manager, P&C Reinsurance Office, Gen Re - A Berkshire Hathaway Company)

[プロフィール]

  • 1981年4月 東亜火災海上再保険㈱、現在のトーア再保険㈱入社
  • 2000年1月 Danish Re、現在のAlterra at Lloyd’s入社
  • 2001年5月 General Cologne Re、現在のGen Re入社
  • 現在 Gen Re General Manager, P&C Reinsurance Office

[著書]

  • 「日本経済安全保障の切り札」(保険毎日新聞社, 2013)
  • 「リスクの本質と日本人の意識 リスクを意識しないリスク」(保険毎日新聞社, 2015)

<プログラム>

12月2日

  • 9:30-10:30 受付(会議室II)
  • 10:30-10:40 開会の挨拶

生天目章(防衛大学校) 佐藤彰洋(京都大学)

  • 10:40-11:40 セッションI(1講演30分)座長:佐藤彰洋(京都大学)
  • 田村光太郎(東京工業大学) 取引金額に見られる不平等性に注目した企業間取引ネットワークの流域構造の解析
  • 有賀 裕二(中央大学) Renovating the classical production analysis by network analysis
  • 11:40-13:00 昼食
  • 13:00-15:00 セッション II (1講演30分)座長:有賀裕二(中央大学)
  • Tran Quang Hoang Anh(防衛大学校) 航空ネットワークの脆弱性に関する研究
  • Kien Tran(防衛大学校) World economy network analysis
  • 森谷博之(Quasars22 Private Limited) 取引戦略とエントロピー・プロダクション
  • 前野 義晴(NEC) 金融ネットワークがシステミックリスクに与えるインパクト
  • 15:00-15:30 コーヒーブレイク&ディスカッションタイム(会議室II)
  • 15:30-17:00 セッション III(1講演30分)座長:生天目章(防衛大学校)
  • 清水 美香(京都大学GSS) 複合連鎖災害リスクが社会に及ぼす構造的影響に対応する社会の仕組み創り~システムズ分析から~
  • 佐藤 彰洋(京都大学) 経済社会データおよび環境データを用いた空間評価指標の大規模計算
  • 佐藤 彰洋(京都大学) ウイルス伝搬の数理モデル化とデータ駆動型シミュレーション
  • 17:00-17:15 休憩&ディスカッションタイム
  • 17:15-18:15 招待講演 座長:佐藤彰洋(京都大学)
  • 石井隆(いしい たかし)氏 General Manager, P&C Reinsurance Office, Gen Re - A Berkshire Hathaway Company

講題 「世界の再保険市場の動向と日本の現状」

講演概要: ITの 普及と金融事業の自由化を背景に経済のグロバリゼーションが高度に進展し、経済リスクが多様化し、かつリスク量の増大とボラティリティーの拡大傾向が顕著 である。経済リスクを許容範囲内にコントロールする必要があり、適切なリスク量の計測、資本の拡充とリスクの移転が鍵となる。保険引受リスクの移転手段が 再保険及び同様な機能を持つ保険リンク証券であり、その機能と国際再保険市場の実態と動向、日本の現状と課題について説明する。

  • 19:00-20:30 懇親会

12月3日

  • 9:00-10:00 英語企画セッション(1講演30分)座長:前野義晴(NEC)
  • Prof. Woo-Sung Jung (POSTECH, Pohang University of Science and Technology, South Korea)

“Econophysics and social physics: My story and the Korean community activity” My talk consists of the two parts: Financial Network Research and Introduction of the Korean Community. We analyzed the information flow and the complex network features on the various financial and social network. Particularly, the Asian market including the Japanese and Korean markets were investigated the network properties in comparison with those of the US market. We studied the agent-based model based on complex network model. The model helps us to understand the relationship between the opinion diffusion and the network topology. The transportation study and the bibliometrics study are also introduced. Finally, we would like to introduce the econophysics and social physics community’s activity in Korea, and its future with the regional cooperation.

  • Prof. Gabjin Oh (Chousan University, South Korea)

“Measuring systemic risk based on the network theory” We develop a measure of systemic risk based on symbolic transfer entropy in a network of U.S. 48 industries by incorporating the strength and asymmetry of information flows. The systemic risk started to build up in 2001, reaches a local peak in 2004, and accelerates until the financial crisis of 2007/2008. The year 2004 coincides with several financial events that potentially contribute to the crisis: sudden acceleration of subprime mortgage, financialization of commodity, CDS activities. Systemic risk is closely linked to macro-economic variables, and has predictive power for future stock returns - a warning signal for the future.

  • 10:00-10:15 休憩&ディスカッションタイム
  • 10:15-11:15 セッション IV(1講演30分)座長:有賀裕二(中央大学)
  • 井手 清貴(防衛大学校) Probabilistic Risk Assessment in Realistic Supply Chain Networks
  • 赤堀 晃平(東京大学) コール市場におけるデフォルトの伝搬に関する解析と公的資金注入先の選定方法
  • 11:15-11:30 休憩&ディスカッションタイム
  • 11:30-12:30 基調講演 座長:生天目章(防衛大学校)
  • 講師 森平爽一郎(もりだいら そういちろう)氏 早稲田大学大学院ファイナンス研究科

演題 「デフォルト指数から何が言えるのか、何ができるのか」

発表要旨 「2000年以降の15年間にわたる東証上場企業の信用リスクを測定するマクロ指数を 開発した。構造モデル(オプション・アプローチ)によって求めた、1) デフォルト 確率、2) デフォルト距離、3) 割引債信用スプレッド、などの長期日次データを用 い、リーマンショックや東日本大震災時に、日本企業の信用リスクが、平時と比較 しどの様に変化をしたのかを検討する。あるいは、信用リスクを示すその他の指標 (CDS指数、恐怖指数、倒産件数)などと比べたときにどのようなことが言えるのか を報告する。また、ファイナンスの実証や理論的な研究に、このデフォルト指数を どのように役立てることができるのかを示す。」

  • 12:30-12:40 閉会の挨拶

有賀裕二(中央大学) 佐藤彰洋(京都大学)

<共催>

科学研究費補助金(B)「システミック・リスクと社会経済システムのレジリエンスに関する研究」(26282089)代表 中央大学 有賀裕二

20151202/第5回金融ネットワーク研究会.txt · Last modified: 2015/11/27 10:00 by akihiro
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